こんにちは、Web会議を頻繁にするのでWebカメラのグレードアップを少しずつしてきたSafe Haven(プロフィール、お問い合わせ、@KEF47223925)です。
「ロジクール HD Pro Webcam C920n」、「ロジクール StreamCam C980」、そして今回紹介する「ロジクール BRIO C1000eR」。
1年ほど使ってみての長期使用レビューです。
※新古品を買ったので着脱式プライバシーシャッターがありません。
この記事では、ロジクール公式サイトから画像・情報を一部引用しています。
メリット | デメリット |
---|---|
4K/30fpsで高画質撮影できる デジタルズームを最大にしてもフルHDと同等の高画質 付属マイクが高音質 広角90°対応で同時に複数人で映れる 純正マウントクリップで俯瞰撮影ができる |
価格が高め(実勢価格:24,300円) マウントクリップが薄いベゼルでは被って邪魔 マウントクリップが上・左右方向に向けられない |
「ロジクール BRIO C1000eR」の製品紹介
ロジクールとは?
スイス企業Logitech(ロジテック)は1981年に設立。
そのロジテック社の日本法人がLogicool(ロジクール)です。
なぜ日本では会社名が違うかというと、日本法人の設立時に同名の企業が先に存在していたためです。
PC周辺機器において世界でトップシェアを争う有名大手企業で、マウス、キーボード、スピーカー、ヘッドセット、Webカメラ、モバイル向け充電機器などの製品を世に送り出しています。
「BRIO C1000eR」はロジクールのフラッグシップモデル
ロジクール公式サイトの情報によると、2023年3月時点で個人ユーザー向けWebカメラとして発売しているのは以下の機種。
- BRIO 4Kウェブカメラ(C1000eR、C1000s)
- LOGICOOL STREAMCAM(C980)
- BRIO 500
- BRIO 300
- C930s PRO HDウェブカメラ
- C922n PRO HDストリーム ウェブカメラ
- C920n HD PRO ウェブカメラ
- C615n HDウェブカメラ
- C505 HDウェブカメラ
- C310n HDウェブカメラ
- C270n HDウェブカメラ
2000円台~20000円オーバーまでと幅広いラインナップ。
この中でも、今回紹介する「ロジクール BRIO C1000eR」は最上位モデル。
「ロジクール BRIO C1000eR」のスペック
ロジクール BRIO 4K C1000eR | |
---|---|
解像度/fps | 4K/30fps : 最大4096 x 2160px 1080p/30、60fps 720p/30、60、90fps |
画角 | 90°/78°/65° |
デジタルズーム | 最大5倍 |
画素数 | 1300万画素 |
レンズ | ガラス |
内蔵マイク | ステレオ、デュアル全方位 |
本体サイズ、重さ(公称) | 高さ27 x 幅102 x 奥行き27 mm、重量: 63 g |
マウントクリップのサイズ、重さ | 高さ19 x 幅36 x 奥行き63 mm、重量: 44 g |
ケーブル長 | 2.2 m |
対応OS | Windows/macOS |
保証 | 3年間無償保証 |
付属品 | 着脱式プライバシーシャッター キャリングケース USB-A - USB-Cケーブル |
公式セットアップガイド(説明書) | Logicool BRIO 4K C1000er |
実勢価格 | 24,300円 |
「ロジクール BRIO C1000eR」の外観
カメラ本体はアルミのような金属製で、前面はガラス製です。
光沢感と適度な重さがあり、少し高級感があります。
ガラス部分は指紋の跡が付きやすいです。
本体背面にUSB端子があります。
本体側はUSB-C端子になっていて、接続するPC側はUSB-A端子になります。
「BRIO C1000eR」の売りである4K/30fpsを設定するならUSB3.0以上の端子が必要になります。
斜め前から見たところ。
Webカメラ部分とマウントクリップは分離できます。
三脚穴で繋がっていますが、ネジでクルクル回すのではなくガチッとホールドされています。
取り外すのに結構な力が必要なので注意。(横にずらしながらすると外しやすい)
三脚穴を使って、三脚やカメラアームを付けることができます。
Webカメラの底面に製品の仕様が記載されています。
マウントクリップ(台座部分)のほとんどはプラスチック製。
Webカメラ本体、液晶モニターと接触する部分はゴム製になっていて傷が付きにくくなっています。
マウントクリップは可動部分が3カ所あります。
「ロジクール BRIO C1000eR」のマウントクリップはパン(カメラを左右に向かせる)が一切できません。
チルト(カメラを上下方向に向かせる)は下方向に90度向かせることができます。
俯瞰(真下)撮影できるように設計されているのが特徴。
サイズ
実測しました。
Webカメラ単体のサイズは、高さ27 x 幅102 x 奥行き27 mm。
マウントクリップ単体のサイズは、 高さ19 x 幅36 x 奥行き63 mm。
三脚穴まで含めた高さは24 mm。
「ロジクール BRIO C1000eR」を手で持つとこんな感じ。
かなり大型サイズなのが分かります。
重さ
実際にスケールで計ってみました。
Webカメラ単体の重さは約70 g。
マウントクリップ単体の重さは約65 g。
「ロジクール BRIO C1000eR」一式の重さは約134 g。
PCに取り付け
「BRIO C1000eR」は、Webカメラとしてはかなり大型です。
32インチ液晶モニター「BenQ EW3280U」の上に載せても大きく感じます。
液晶モニターに設置した裏側。
「BenQ EW3280U」は厚みがある液晶モニターですが、取り付けできました。
14インチのノートPC「レノボ ThinkPad E14 Gen2」に取り付けたところ。
モニター無し状態で設置角度にすると、こんな感じ。
「ロジクール BRIO C1000eR」のカメラ画質
Logicool Capture
ロジクールのWebカメラ向けソフトウェア「Logicool Capture」を使って紹介していきます。
Logicool Captureは「ロジクール製の対応Webカメラ」だけに使えるPCソフトウェアで、録画・静止画撮影が簡単にできます。
画角変更(デジタルズーム)・ホワイトバランス変更・画質調整などの機能も使えます。
4K画質(3840x2160px)
4K設定で静止画撮影したものを幅1200x高さ675pxにリサイズ。
生活感あふれる背景ですいません・・・。
画角(デジタルズーム)だけ変更してあるだけで、画質調整は何もしていません。(ホワイトバランスは自動)
緻密・精細・明るく映ってかなり綺麗に見えます。
画質圧縮されるWeb会議でも画質の綺麗さが分かります。
高精細なのでホワイトボードや用紙に書かれた文字・図・画像などを相手に伝えやすいと思います。
オートフォーカスは優秀ですがテレワークで利用するなら、オートフォーカスOFFで背景全部にピントを合わせた方が使いやすいと思います。
フルHD画質(1920x1080px)
フルHD設定で静止画撮影したものを幅1200x高さ675pxにリサイズ。
1つ前の4K画質とほとんど一緒に見えますが、リサイズしないで比較すると4K画質の方が圧倒的に高画質です。
緻密さ・精細感が違うので細かいディティールの映りが変わってきます。
4KとフルHDをデジタルズーム最大で比較すると、背景の小物の映りが違うのが分かります。
他のWebカメラと画質比較
前の記事との比較画像。
前回はノートPCに取り付けて撮影しているので、画角が全く違います。
どの画像も画質調整無しのデフォルト状態です。
「ロジクール StreamCam C980」が結構頑張っていますが、明るすぎなのと緻密さ・精細感で劣っています。
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【ノートPCと外付けWebカメラを徹底比較】テレワーク定番モデル
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オートフォーカス
「BRIO C1000eR」はオートフォーカス性能が優秀です。
距離にもよりますが0.5~1秒程度でピントが合う感じです。
最短撮影距離もスゴくて最短5 cmぐらいまでカメラに寄れます。
ただし、この近さだとピントを合わせるのに、YouTuberがやっているカメラ前の物撮りのように手のひらでピント合わせる必要があります。
「ロジクール BRIO C1000eR」のマイク音質
Logicool Captureで録音して聴きやすいように音量を揃えて、mp3(320kbps)にエンコードしてあります。
「ロジクール BRIO C1000eR」のマイク音質
細かなホワイトノイズは少ししますが、こもり感はほとんど無し、音割れ無し、クリア。
本体前面にあるステレオ&デュアル全方位マイクで、きっちり集音されています。
他のWebカメラと音質比較
廉価ノートPC(レノボ ThinkPad E14 Gen2)
ロジクール HD Pro Webcam C920n
ロジクール StreamCam C980(デュアルモノラル設定)
ノートPC、C920nはマイク音質としては論外。
「StreamCam C980」がマイク音質でも頑張っているが、音割れが若干するのとハイ上がり(高音域寄り)な音作りに聞こえます。
ストリーマー(動画配信者)向けの製品なので、わりと派手な音質チューニングっぽいです。
テレワークのWeb会議(ZoomやGoogle Meet)や通話(DiscordやSlack)で使うなら、「BRIO C1000eR」の方が落ち着いていてしっとりと話せます。
今時のWeb会議ツールはノイズリダクション機能が優秀なので、細かなホワイトノイズはほぼ消えます。
USB単体マイク:ロジクール Blue Yeti(BM400)
USB単体マイク(10000円オーバー)の「ロジクール Blue Yeti(BM400)」と比較すると、さすがに音質は雲泥の差。
「ロジクール Blue Yeti(BM400)」は高音域~低音域までしっかり録れていてかなり肉声に近い。話している距離が近くに感じる。
「BRIO C1000eR」はダイナミックレンジ(最高音から最低音までの広さ)が狭くて、部屋の中の反響音が入っているので少しこもっているように聞こえます。話している距離も遠くに感じます。
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「ロジクール BRIO C1000eR」の残念ポイント
マウントクリップの設計が古い
残念ポイント
マウントクリップがベゼルに対して約1 cm入り込むので、最近流行のベゼルが薄い液晶モニターやノートPCだと画面内に被さって邪魔になります。
マウントクリップが左右方向に全く向かせられない、チルト方向も上側へは全く向けない。
弱点克服:カメラアームを使うと角度調整が簡単にできる
「BRIO C1000eR」の弱点は、マウントクリップの設計の古さ。
ならばマウントクリップを使わず、Webカメラ本体にある三脚穴にカメラアームを取り付けることでパン・チルトが自由自在に動かせますし、薄いベゼルに被ることもありません。
Webカメラを自分の真正面にセッティングすることで、狙った通りの画角で自分を映せます。
「BRIO C1000sとの違い」はメーカー保証期間
- ロジクール BRIO C1000eR
- ロジクール BRIO C1000s
見た目は同じで、名前がとても似ているややこしい製品が同時に発売されています。
本体性能・付属品などは同じです。
メーカー保証期間だけ変わってきます。(「C1000eR」は3年間、「C1000s」は1年間)
メーカー保証期間が短い「C1000s」の方が、価格が少し安いです。
「ロジクール BRIO C1000eR」のレビューまとめ
メリット、長所
4K/30fpsで緻密・明るく・綺麗に超高画質撮影できる
デジタルズームを最大の5倍にしても、フルHDのWebカメラと同等の高画質
オートフォーカスが優秀(0.5~1秒ぐらいでピントが合う)
最短撮影距離が5 cmぐらいで、かなり近くまで寄れる
広角90°対応なので、複数人で同じ画面内に映ることが可能
付属マイクが高音質で、5000円クラスの単体USBマイクと良い勝負
純正マウントクリップで俯瞰撮影ができる(チルトで真下を向ける)
デメリット、弱点
価格が高め(実勢価格:24,300円)
本体サイズが大きめ
マウントクリップが薄いベゼルでは被って邪魔になる
マウントクリップが上・左右方向に向けられない
向いている人
Web会議でも明らかに高画質になるのでアピールしたいテレワーカー
営業の仕事・就職活動・プレゼンなどで自分を売り込みたい
オンライン教室・講座などでホワイトボード・書類など細かい文字・図を撮影する
USB接続で取り回しが楽なので、無駄に機材やケーブルを増やしたくない高画質重視の動画配信者
「ロジクール BRIO C1000eR」を買ってみての感想
「ロジクール BRIO C1000eR」で人生初の4K Webカメラ デビュー。
周りで誰も4K Webカメラを使っていないので、希有な存在になりました。
Web会議(Zoom or Google Meet)では一人だけクッキリハッキリ高画質でアピールしまくりです。
デジタルズーム最大で使ってもフルHD並の高画質なのは驚きました。
Windows Helloは使ってないですが、高速で顔認識できるのが地味に便利みたいです。
マウントクリップが弱点ですが三脚穴に「カメラアーム」を取り付けると、画角は自由自在になるので不満点はほぼ無しです。