テレワーク三種の神器であるパソコン、ネット環境、Web会議ツール。
テレワークのWeb会議で、自分の表情・姿勢・身だしなみ等の視覚情報を、写してくれるのがWebカメラの重要な役目。
ノートPCは付属でWebカメラ・マイクがありますが、テレワークで定番の外付けWebカメラ2機種とで、どう違うのか実際にいろいろ比較してみました。

テレワークにとってのWebカメラとは?
Web会議ツールでの重要なアイテム
会社での勤務時では、身だしなみとして顔・髪・ヒゲ・爪を整え、身なりとしてスーツやシャツに気を遣っていました。
仕事をする相手の人に不快感を与えないようにする配慮です。
テレワークでは目の前に、実物の相手の人はいません。
Webカメラを通して、相手PCの液晶ディスプレイにこちらの見た目の情報が映ります。
そこで自宅だからと気を抜いて身だしなみに注意を払わなくなるのは、相手に不快感を与えてしまう可能性があります。
そうかと言って、テレワークでしっかりと身だしなみを整えても、自分を写すWebカメラが貧弱だとせっかくの身だしなみが損をします。
ノートPC付属カメラと、外付けWebカメラの性能は違う
身だしなみに気を遣うなら、Webカメラは相応の物を使いたいところです。
富裕層向けビジネスをしている会社の営業の人なんかだと、テレワーク営業のためにカメラ周辺機器に大金を投資して自分をアピールする人も中にはいるほど。
最近のノートPCには標準でWebカメラ&マイクが付いているのがほぼ100%です。
ノートPC標準のWebカメラでも十分映るのですが、単体で販売している外付けWebカメラの方が性能が良いのがノートPCの現状です(Webカメラの価格帯にもよりますが)
標準的なノートPCのWebカメラと、定番の外付けWebカメラを比較
標準的なノートPCのカメラと、テレワークで定番の外付けWebカメラの性能を比較してチェックしていきましょう。
- 標準的なノートPC代表:レノボ ThinkPad E14 Gen2(AMD)
- 普及価格帯の定番Webカメラ:ロジクール HD Pro Webcam C920n
- 高価格帯の定番Webカメラ:ロジクール StreamCam C980
の3つで比較していきます。
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テレワーク向けの高コスパなノートPC「レノボ ThinkPad E14 Gen2」(約2年間の使用レビュー)
ノートPC「レノボ ThinkPad E14 Gen2(AMD)」の付属Webカメラ
最高ビデオ解像度 | 720p |
最高フレーム数 | 720p/30fps |
有効画素数 | 不明(約90万画素) |
レンズ画角 | 不明(約78度) |
マイク機能 | ノートPC付属マイク |
接続インターフェース | ノートPC付属 |
サイズ・重量 | ノートPC付属 |
定価 | ノートPCは約65,000円で購入 |
物理的に見えなくできるプライバシーシャッター機能あり。(手動でON/OFF)
ロジクール HD Pro Webcam C920n
最高ビデオ解像度 | 1080p |
最高フレーム数 | 1080p/30fps 、720p/30fps |
有効画素数 | 200万画素 |
レンズ画角 | 78度 |
マイク機能 | ステレオ |
接続インターフェース | USB-A |
サイズ・重量 | 幅94x高43.3x奥71mm 162g |
定価 | 7,480円 |
カメラが起動状態になると青いLEDが光って教えてくれる。
分かりやすい。
取り付けは液晶モニターの枠に挟み込む。
一部がゴムになっているのでズレることは無い。
ロジクール StreamCam C980
最高ビデオ解像度 | 1080p |
最高フレーム数 | 1080p/60fps、720p/60fps |
有効画素数 | 不明(約200万画素) |
レンズ画角 | 78度 |
マイク機能 | ステレオ / デュアルモノラル (ノイズリダクションフィルター搭載) |
接続インターフェース | USB-C |
サイズ・重量 | 幅58x高85x奥48mm 222g |
定価 | 20,350円 |
カメラが起動状態になると白い小さなLEDが光って教えてくれる。
ちょっと分かりにくい。
取り付けは「ロジクール HD Pro Webcam C920n」と同じく液晶モニターの枠に挟み込む。
同じく、一部がゴムになっているのでズレることは無い。
「ロジクール HD Pro Webcam C920n」と違うのは、三脚用のホルダーが付いてくること。
三脚自体は付いてこないので注意。
Webカメラ スペック比較表(重要部分)
「ビデオ解像度」は大きいほど緻密に撮影できる。1080pはいわゆるフルHD。
「最高フレーム数」は1秒間に何フレームを撮影できるか。30fpsよりも60fpsはスムーズに撮れる。
ロジクールのWebカメラ向けソフトウェア「Logicool Capture」
Webカメラの撮影静止画を載せる前に、ロジクールのWebカメラ向けソフトウェア「Logicool Capture」を紹介しておきます。
「ロジクールの対応Webカメラ」だけに使えるPCソフトウェアで、録音・録画・静止画撮影が簡単にできる。
画角変更(デジタルズーム)・ホワイトバランス変更・画質調整・簡単なテロップ・簡易エフェクトなどの機能があります。
ロジクールのWebカメラの撮影静止画には、Logicool Captureを使った静止画も追加で載せておきます。
各Webカメラの静止画の比較
ノートPC(レノボ ThinkPad E14 Gen2)付属Webカメラの画質
標準カメラアプリで撮影。
画質は全体的にぼんやり。
実際よりも明るく映っていて、彩度がやや低く、少し白飛びしている。
Zoom会議でよく見かけるカメラ画質。
ロジクール HD Pro Webcam C920nの画質
ノートPCの標準カメラソフトで撮影。
画質は暗めだけど色は結構近い。
ノートPC(ThinkPad E14 Gen2)よりディテールに精細感がありクッキリ描写されている。
Logicool Captureでクロップ拡大&画質調整(明るさ調整、シャープ少し下げ)してみた。
クロップ拡大(デジタルズーム)をしたことで、レンズ画角に関係なくカメラにちょうどいい距離で写っているようにできた。
実際の明るさに結構近くなった。
クロップ拡大&シャープネスを下げたので、少しディテールが甘くなったがノートPCよりもカメラ画質はかなり良く感じる。
シャープネスを下げると、肌の質感がいい感じにぼやけて美肌になる効果あり。
1080p/30fpsなので、ぬるぬる動くスムーズ感はあまり感じない。
ただ、テレワークで使われるメジャーなWeb会議ツール(例:Zoom、Microsoft Teams、Google Meet等)は30fpsが上限。
テレワークでのフレーム数に関してはこれ以上はオーバースペックになってくる。
ロジクール StreamCam C980の画質
ノートPCの標準カメラソフトで撮影。
全体的に明るくて、彩度が高め。
壁紙の白飛びしている部分が多い。シャツも一部白飛びしている。
ロジクール HD Pro Webcam C920nと同じく、ノートPC(ThinkPad E14 Gen2)よりディテールに精細感がありクッキリ描写されている。
Logicool Captureでクロップ拡大&画質調整してみた。
クロップ拡大(デジタルズーム)をしたことで、レンズ画角に関係なくカメラにちょうどいい距離で写っているようにできた。
明るさ調整してみたが実際よりも明るく映る。彩度は高いままで「盛った画像」になる印象。
クロップ拡大(デジタルズーム)&シャープネスを下げた。少しディテールが甘くなったがノートPCよりもカメラ画質は良く感じる。
オートフォーカスが優秀で、ピントがすぐに合う。
ロジクール StreamCam C980はストリーマー(動画配信者)向けのWebカメラなので、派手目の画質&動きをスムーズに撮れるようチューニングされていると思われる。
1080p/60fpsなので、ぬるぬる動く滑らかなスムーズ感がある。
動きをリアルに伝えたいなら3つの中で1番適している。
ただし、テレワークに使われるWeb会議ツールで、60fps表示できるソフトやサービスはあるのだろうか・・・。
各Webカメラのマイク音質比較
ロジクール HD Pro Webcam C920n、ロジクール StreamCam C980にはマイク機能も内蔵されている。
音質比較をできるようにならべてみました。
聴きやすいように音量を統一(ノーマライズ)、mp3(320kbps)にエンコードしてあります。
ノートPC(レノボ ThinkPad E14 Gen2)付属マイクの音質
- 声がモコモコしている
- 音が少しこもり気味
- (実際には)音量が少し小さい
- Zoom会議でよく聞くあのマイク音質
ロジクール HD Pro Webcam C920nのマイク音質
- 音がこもっていて、声が聞き取りづらい
- (実際には)音量は普通
- 音質はあまりよろしくない
ロジクール StreamCam C980のマイク音質
ステレオマイク(切り替え可能)
- クリアな音で、声が聞こえやすい
- (実際には)音量は普通
- 音が大きすぎると音割れが若干する
- ステレオ録音なので、真正面で話さないと音像がズレる
- 音質はWebカメラでは良い
デュアルモノラルマイク(切り替え可能)
- クリアな音で、声が聞こえやすい
- (実際には)音量は少し大きめ
- 音が大きすぎると音割れが若干する
- 音質はWebカメラでは良い
テレワーク向けの高画質Webカメラ オススメはロジクール C920n
まとめ『テレワーク定番の外付けWebカメラをノートPCと比較』
ThinkPad E14 Gen2 | Webcam C920n | StreamCam C980 | |
カメラ | △ | ◎ | ○ |
マイク | △ | △ | ◎ |
コスパ | ○ | ◎ | ○ |
実際に比較してみると、ノートPC付属Webカメラ&マイクと外付けWebカメラの差は確かに感じられた。
ノートPC1台だけあればいい。他に何も用意しなくてもいいフットワークのメリットは捨てがたい。
が、テレワークで自宅の決まった場所でずっと作業するなら外付けWebカメラの購入を考えるのもありだと思う。
ノートPCとの画質の違いで差別化できる。特に人に見られることがメインの仕事をしている人なら全然安い投資。
ロジクール HD Pro Webcam C920n
Zoom/Google Meet/Teams対応 テレワーク定番モデル
比較の中ではロジクール HD Pro Webcam C920nはカメラ画質バランスがよく、買いやすい価格でコスパが光る。
さすがテレワークの定番Webカメラなだけある。
ただ、マイク性能はお世辞にもよくないので、単体マイクもしくはヘッドセットを別途購入した方が良さそう。
マイク音質を劇的に向上させるアイテム
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ロジクール StreamCam C980
Zoom/Google Meet/Teams対応 テレワークOK 色:黒/白
ロジクール StreamCam C980は画質にややクセがあり、ストリーマー向けのトガった性能。
テレワークで使うには背景や服装に少し工夫が要りそう。(白飛びしやすい)
マイク音質が良いので、マイクを別途追加したくない人にはオススメ。
人の顔を追従する「自動フレーミング」なる機能がありますが、あまり動かないテレワークのWeb会議では使いどころが無さそう。
USB-C接続なので、PC側にUSB-Cポートがあるか注意。ケーブルは少し太め。
価格が高いのでコスパとしては普通レベル。
テレワークでWebカメラの更なる高画質を望むなら・・・
部屋が薄暗いとカメラの映りはどうしても悪くなります。
こういったリング照明を追加することで、顔色が見違えるように全然変わってきます。
いわゆる女優ライトなので、男性は抵抗あるかもしれませんが女性は買っておいて損はないでしょう。
紹介しているLEDリングライトは執筆時点でAmazonセール1位だったから選びました。
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