普段のテレワークでは、USBマイク「ロジクール Blue Yeti X」を使っています。
Yeti Xは純正マイクスタンドが立派な作りなので、買ってからずっとマイクスタンドで使っていました。
最近、知り合いがマイクアームスタンド Blue Compassを購入したのを見て「カッコイイ・・・」と感じ、「同じのを買っちゃおう!」となりました。
Compassだけでなくショックマウントも欲しかったので、Yeit専用ショックマウントも購入検討。
運良くちょうど、Blue Yeticasterが新古品があったので格安で購入しました。
Yeticasterをしばらく使ってみたのでレビューします。
この記事では、Blue Yeti公式サイトから画像・情報を一部引用させてもらっています。

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「Blue Yeticaster」とは?
Blue Yeticasterは、ロジクールが単体発売しているマイク関連製品がセットになったもの。
マイクアームスタンド:Blue Compass
Yetiシリーズ専用マイクショックマウント:Blue RADIUS III
USB接続マイク:Blue Yeti(BM400BK)
以上、3点がセット。
発売日は2020年1月23日。発売当時はオープン価格で約3万円。
Yeticasterの読み方はイエティキャスター。キャスター=放送者からイエティと組み合わせたのでしょう。
Compassの読み方はコンパス。自由に開閉できる二本足の製図器具のコンパスに似ているのが由来と思われます。
RADIUSの読み方はレイディアスで、意味は半径。
過去のプレスリリースを見ると、ロジクール Blue Yeticasterの正式名称は「Yeticaster プロフェショナル ブロードキャスト バンドル」とありました。
マイクアームスタンド「Blue Compass」レビュー
「Blue Compass」の外観レビュー
Blue Compassは、一般的なマイクアームスタンドと違い、見た目がスッキリしている。
- マイクの接続ケーブルがマイクアーム本体上側に格納できるので、ケーブルがほとんど見えないようになっている
- 目立ちやすいスプリングはマイクアーム本体に内蔵している
という理由が大きい。
アルミニウム素材で、黒地に少しザラついた光沢があり高級感がある。
一つ一つのパーツの作りがしっかりしている。
クランプがデスク上側に当たる部分は、クッションがありデスクが傷つきにくくなっています。
初期状態だとスプリングの反発がかなり強めになっているので、クランプとの接合部分にあるネジをプラスドライバーで調整して緩める必要があります。(画像5枚目)
「Blue Compass」の特徴レビュー

ロジクール G Blue Compass
- マイクアームスタンドなので取り付けられるデスクは必須
- マイクケーブルをアーム本体に格納できる
- スプリングがアーム本体に内蔵されている
- スプリングの強さを調整できる
- ジョイント部分の固さ調整が可能
- セッティングが決まると自在に動かせて、止めたい箇所でビタッと止まる
- アームを動かしても音が出ない
- ネジ山は3/8インチ(5/8インチ変換アダプター付属)
- 重さ1.08kgまでのマイクに対応(ショックマウント含む)
- まっすぐ伸ばすと約80cmの長さ(クランプ下部から計測)
- マイクアームスタンドの中では高級品
Yetiシリーズ向けですが、他のマイクと組み合わせて使っている人を結構見かけます。
特に高価格帯マイクユーザーが多い印象。
液晶モニターアーム界隈の定番製品エルゴトロンLXのようなポジションに近いのかなと感じます。
Yeti専用ショックマウント「Blue RADIUS III」レビュー
「Blue RADIUS III」の外観レビュー
Blue RADIUS IIIは、ビンテージスタイルのサスペンションマウント。
ガッシリとした金属と、しっかりとした輪ゴムが使われており、マイクへの衝撃・振動を防いでくれそうな安心感がある。
公式情報によると、従来品より軽量設計になっているとのこと。
円形部分のサイズは縦18x横18cm(簡易計測)
マイクアームと接合する部分のネジは5/8インチ規格。
Yetiと組み合わせる、5/8インチネジの留め具とワッシャー2枚が付属しています。
「Blue RADIUS III」の特徴レビュー

ロジクール G Blue RADIUS III
- Yetiシリーズ専用設計のカスタムショックマウント
- がっしりとした金属の中央に輪ゴムを挟んで、衝撃・振動がマイクへ伝わりにくいようになっている
- マイクアーム&ショックマウントの位置を動かしたい時に持ちやすい形状(輪ゴム部分は持つとNG)
- 予想以上にタッチノイズを拾わない
- ライブ配信などで映えるビジュアルをしている
USBマイク「Blue Yeti(BM400BK)」レビュー

ロジクール G Blue Yeti(BM400BK)
ロジクール G Blue Yeti(BM400BK) | |
---|---|
方式 | コンデンサー |
サンプルレート | 48kHz |
ビットレート | 16ビット |
カプセル | 独自14mmコンデンサーカプセルx3 |
極性パターン | 単一指向性、双指向性、無指向性、ステレオ |
周波数特性 | 20 Hz - 20 kHz |
サイズ | 幅7x奥行き9x高さ20cm(簡易計測) |
重さ | 550g(マイク本体だけ) |
保証 | 2年間無償保証 |
機能 | ヘッドホンアンプ搭載 |
「Blue Yeti(BM400BK)」の外観
YeticasterのマイクはBlue Yeti(BM400BK)という単品でも売られている製品です。
ほぼ黒一色というシンプルな見た目で、どことなくアメリカンビンテージなテイスト。
- マイク本体の前側にはミュートスイッチ、ヘッドホンのボリュームダイヤル
- マイク本体の裏側にはゲインダイヤル、レコーディングモード(指向性)のパターンセレクタ
- マイク本体の底面にはUSB端子(mini USB Type-B)、ヘッドホン出力端子(3.5mm:ヘッドホンアンプ搭載)
USBケーブル付属(USB-Aからmini USB Type-B)
長さは約3m(Yeticaster仕様で長めなのかも?)
Yeti BM400BKの待機時はミュートボタンがずっと赤色で点滅。
使用時になるとミュートボタンが赤色で点灯します。非常にシンプル。
「Blue Yeticaster」のセッティング完了
マイクアームスタンド、カスタムショックマウント、USBマイク。
Yeticasterは専用設計されているだけあって、全部揃うとカッコイイ!
ケーブル格納式なので、マイクケーブルは若干見えるだけで全然気になりません。
マイクを使わない時は、アームスタンドが意外と折りたためるのでそんなに邪魔にならない。
「Blue Yeticaster(Yeti BM400BK)」音質レビュー
Blue Yeticasterは、USB接続するだけでも高音質なマイクを手軽に味わえます。(USB-A端子があれば家庭用ゲーム機でも接続可)
PCに接続する場合、ロジクールが提供しているマウス・キーボード・マイク等のデバイスを一元管理できるLogicool G HUBをインストールすることで、さらに音質の向上・色々な機能が使えるようになります。
Yeticaster(Yeti BM400BK)のG HUB設定画面を見ると、思ったよりカスタムできるので自分仕様の音質を結構追求できました。
「Blue VO!CE」をONにすることでカスタマイズが可能になります。
Yeti BM400BKを、G HUBの各種設定で録音しました。
ボリュームをそろえるためノーマライズをかけて、mp3(320kbps)にエンコードしてあります。
「Yeti(BM400BK)」デフォルト設定のマイク音質
Yeti BM400BKはYetiシリーズのスタンダードな位置付け、とは言っても上から数えて2つ目の上位モデル。
デフォルト設定でもなかなかに良いマイク音質でした。
「Yeti(BM400BK)」カスタマイズ設定したマイク音質
Blue VO!CE機能で、少しずつ調整して自分なりのカスタマイズをしてみました。
デフォルト時の若干こもっていたのが解消できたかと思います。
マイク本体のゲインダイヤルは半分(1/2)で設定しました。
音量が欲しい場合はリミッターの数値を上げると、音がこもらずにボリュームを上げられます。
テレワークでYetiのマイクを使うと?
テレワークで利用するWeb会議サービスだとZoom、Google Meet、Microsoft Teamsあたりが主流。
このへんのWeb会議サービスは、オーディオビットレートが128kbps級。(Zoomは最高192kbpsまで対応)
Yeti BM400BKのデフォルト設定のマイク音質でも、128kbpsあればノートPC付属マイクや安価なマイクを使っている人とは明らかに違う印象を相手に与えられます。
コンデンサー方式のYetiシリーズの高品質マイクは、微細な音まで拾い上げるので相手に細かなニュアンスが届けやすいです。
ネットのクチコミでは、数千円クラスのマイクからYetiに買い換えたら「Zoom会議で相手に聞き返されることが無くなった」という声がありました。
安価なノートPC(レノボ ThinkPad E14 Gen2)とのマイク音質比較
私が普段使っている安価なノートPC(レノボ ThinkPad E14 Gen2)の付属マイク音質と比較してみます。
こもっていて、モワモワとした音に聞こえます。
Zoom会議でよく聞く”あの音質”です。
個人的にこの手の音を聞くと「あー また会議だなぁ・・・」とモチベが削がれます。
安価ノートPCと比べるとYeti BM400BKのマイク音質は、
- 非常にクリア
- ダナミックレンジが広い(高音域から低音域までしっかり集音)
- 臨場感がある
- 距離が近くに感じる
- 肉声に近い
「Blue Yeti(BM400BK)」と、Yeti Xの外観比較レビュー
Blue Yeti Xを以前から持っているので比較してみます。
- ボディ形状はYeti(BM400BK)が円筒形。Yeti Xは平べったい。
- 縦のサイズがYeti(BM400BK)の方が3cmほど長い。
- マイク集音部分はYeti(BM400BK)はドーム状で、Yeti Xは逆U字っぽい。
- 操作部分は、Yeti(BM400BK)は表側にダイヤル1つ・スイッチ1つ、裏側にダイヤル1つ・セレクタが1つ。
Yeti Xは表にスマートノブ1つ、裏にスイッチ1つとシンプル。 - 並べてしまうと、Yeti Xは各所にブラッククロムメッキ処理がされていて全体的に高級感があります。
さすがYetiシリーズのフラッグシップモデル。
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待機時と使用時のインジケーター
Yeti Xの待機時は、スマートノブLEDに赤色のリングと青色アイコンが点灯。
裏側のレコーディングパターン(指向性)は白色で常時点灯。
使用時はスマートノブLEDが緑色のリングになり、音に反応してリングメーターが動きます。(G HUBからLED色のカスタムが可能)
「Blue Yeti(BM400BK)」と、Yeti Xの音質比較
Yeti X デフォルト設定のマイク音質
Yeti X カスタマイズ設定したマイク音質
Yeti(BM400BK) デフォルト設定のマイク音質
Yeti(BM400BK) カスタマイズ設定したマイク音質
Blue Yeti Xは、Yeti無印より更に細かな音まで拾えています。
特に低音域がしっかり録れている。
Yeti Xの方が、テレワークのWeb会議でも細かいニュアンス・空気感がより伝わりやすいです。
テレワーク以外ではガチゲーマー、実況動画配信/ライブ配信、宅録ミュージシャンに向いているハイパフォーマンスマイクです。
動画配信者・宅録ミュージシャン・テレワークで、クリアな音声を実現
「Blue Yeti」最強の組み合わせ
- Yeti Blue Compass
- Blue RADIUS III
- Blue Yeti X(BM600X)
AmazonでBlue Microphones Yeti X ゲーミングマイク ストリーミングセットとして販売されています。
個別で製品を買っても、同じぐらいの値段のようです。
レビューまとめ:映える見た目&高音質マイクでテンションUP
メリット、長所
マイクアームスタンドは見た目がスッキリ。自由に動かせて高級感がある
専用ショックマウントは衝撃・振動をしっかり防いでくれる。見た目が良くライブ配信で映える
マイクが高音質(デフォルト設定でも)、ノートPCや安価なマイクとは一線を画すレベル
G HUBで音質をカスタムすることでマイク音質がさらに向上する
デメリット、弱点
値段が高い
設置するスペースが必要
向いている人
無駄に機材やケーブルを増やさないで、テレワーク環境・動画配信環境を良くしたい(YeticasterはUSBケーブル1本)
マイク音質のカスタムをするのが好き
ライブ配信者でPCデスク周りの「映え」を良くしたい
PCデスク環境を整えてモチベーションを上げたい
「Blue Yeticaster」を買ってみての感想
人生初のマイクアームスタンド&ショックマウント デビュー。
PCデスクにセッティングされている見た目だけでテンションが上がります!
気分は実況動画配信者 or YouTuberのナレーション。
Yeti Xのデスクスタンドも悪くなかったですが、マイクアーム&ショックマウントを使ってみて衝撃・反響・振動音を意外に拾ってたんだなと分かりました。
マイクの音質面ではテレワークのWeb会議(ZoomやGoogle Meet)で、ノートPCとはハッキリと違いが分かるほどの差がありました。
最上位モデルYeti Xとは低音域で少し差がありました。
マイク音質をとことん追求するなら、最初からBlue Microphones Yeti X ゲーミングマイク ストリーミングセットを選ぶのもアリです。
ヴィジュアル、機能、音質どれも満足の一品です。
専用ショックマウント:Blue RADIUS III
高音質USBマイク:Blue Yeti BM400BK
以上3点のマイクセット