Zoom疲れとは、ZoomのようなWeb会議サービス(Microsoft Teams、Google Meet、Skypeなど)を使っていく上で精神的にストレスを感じたり、肉体的に疲れることです。
Zoomを代表とするWeb会議はテレワークに必須なので、Zoom疲れの原因と対策は知っておく必要があるでしょう。
ITmedia NEWSに「Zoom疲れ」についての記事があったので、私の解釈を入れつつ紹介していきます。
米スタンフォード大学のVirtual Human Interaction Lab(VHIL)は2月23日(現地時間)、「Nonverbal Overload: A Theoretical Argument for the Causes of Zoom Fatigue(非言語的過負荷:ズーム疲れの原因に関する理論的議論)」と題する論文を学術誌「Technology, Mind and Behavior」に掲載したと発表した。
Zoomに代表されるWeb会議を長時間使うことの心理的影響とその対処法を紹介している。ITmedia NEWS
【Zoom疲れ】の具体的な疲労と対策
視線の多さと顔サイズの大きさ
会社内での会議で、多人数に注目されて一斉に視線を感じるとストレスに感じる人が多いと思います。
それと同じで、ZoomのようなWeb会議サービスでも、モニターで会議相手から視線を向けられていると疲れてきます。
多くの視線を感じるのは、人が恐怖を感じる原因のようです。
モニターだと実際の会議より会議相手の顔を大きく感じます。
脳は相手の顔が非常に近いと交尾か攻撃につながる状況と認知して、不要な興奮状態になるようです。
対策としては、PCでフルスクリーン利用はやめて、ウインドウサイズを小さくして会議相手の顔を小さく見えるようにすること。
さらには外付けキーボードで物理的にPCから距離をとるのもいいようです。
「うお、課長の顔めっちゃデカいやん!ウインドウサイズを小さくしとこう・・・。」
自分の顔
大体のWeb会議サービスでは自分の顔が表示されます。
Web会議で自分自身を見続けるのは、鏡を見ながら話しているのと同じだそう。
自分を見ていると、自分に対して批判的になる傾向にあるという研究結果があるとのこと。
対策としてはシンプルで、Web会議サービスで自分を非表示にすること。(Zoomでは可能)
「今日のWeb会議は長いはず・・・自分を非表示にポチッ」
移動できない
実際の会議だと歩いたり移動できますが、Web会議だとWebカメラの前に居続ける必要があります。
こういった行動の制限はストレスを感じます。
長時間の「大人しくしときや」は大変疲れます。
対策としては、Web会議を始める前に部屋の選定、Webカメラの位置・視野角調整をしておく。
Webカメラからある程度の距離があれば多少は動けます。
あと会議中、動画を定期的にオフにして休憩できるようにするルール作りが大事。
「このへんで、ちょっと小休憩入れませんか~?」
大げさなジェスチャーの必要性
現実世界でのコミュニケーションの場面だと、身振りや表情は相手に情報を伝える役割が大きいです。
Web会議では大げさなジェスチャーをしないと伝わりにくいです。
大きくうなずいたり、親指をグッと立てたりを長時間していると精神的に疲れから認知的負荷につながります。
対策としては、長時間のWeb会議では「音声のみ」の時間を設けましょう。
少しの時間でも身振りや表情作りをしない時間があると休まるようです。
「少し疲れたので、5分ほど音声だけにしますね~」
Web会議、実際の会議、どちらも疲れはある
Web会議があることによって、会議場所までの移動・移動時間・交通費が不要になりました。
移動に使っていたリソースを他に回せるのは大きなメリット。
「Zoom疲れ」といったWeb会議ならではのデメリットを受け入れつつ、新たなビジネス環境に慣れていきましょう。
時代はいつも変わっていきます。自分を変化させて適応していくマインドセットをしておきたい。
引用元
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「Zoom疲れ」の4つの原因と対策をスタンフォード大が紹介 - ITmedia NEWS
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