こんにちは、提供品も含めると10万円以上もWebカメラに投資しているSafe Haven(プロフィール、お問い合わせ、@KEF47223925)です。
物や資料を使ったプレゼンをするのに最適なWebカメラ「BenQ IdeaCam S1 Pro」をレビューします。
リモートワーク向けのWebカメラとして設計されており、高画質のWeb会議が快適に行えるスペック。
さらに物撮りに役立つ機能が満載で、俯瞰撮影モード、ハンドヘルドモード(手持ち撮影)、マクロモード(15倍拡大)に対応。
BenQ独自ソフトウェア「EnSpire」は、Web会議で相手にプレゼンしたいこと・説明したいことがスムーズに伝えられるように工夫された作り。
BenQさんから製品提供をして頂きましたので、レビューさせてもらいました。
メリット | デメリット |
---|---|
俯瞰撮影で、デスク作業風景を簡単に見せられる 手持ち撮影で、映したい物を近くで撮れる マクロ撮影で、物の一部分を拡大して撮れる 照明用のLEDリングライトを搭載 画質調整すれば照明が不要なほど明るく映る ワイヤレスリモコンが便利 |
EnSpire Web版ではフレームレートが若干落ちる USB-A端子が2つ必要(1つはリモコン用) |
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
「BenQ ideaCam S1 Pro」の特徴
高解像度で綺麗に撮影
「BenQ ideaCam S1 Pro」は、SONY 8MP CMOSセンサー搭載で高解像度な映像を撮影できます。
最大解像度は3264 x 2448 px。
4Kに近いレベルで緻密に撮影ができます。
明るさを自動補正する機能があり、薄暗い場所でも明るく撮れます。
俯瞰撮影モード
「BenQ ideaCam S1 Pro」をカメラマウントに設置している状態で、カメラ本体を90°前傾させると「俯瞰撮影モード」に自動切り替え。
デスクの作業風景を簡単に映せます。
画像を自動反転してくれるので、Web会議の相手も見やすいです。
ハンドヘルドモード(手持ち撮影)
「BenQ ideaCam S1 Pro」はカメラマウントからカメラ本体を取り外すと、手持ちで簡単操作のハンドヘルドモードになります。
自由自在に操作可能で、撮りたい物に簡単に近づけられる。
最短撮影距離は10 cm。
「BenQ ideaCam S1 Pro」はカメラ本体にLEDリングライトを搭載しており、影になった暗い部分でも明るく映せます。
マクロ撮影モード(15倍拡大)
「BenQ ideaCam S1 Pro」は、カメラ本体に付属の倍率15倍拡大レンズを装着すると「マクロ撮影モード」になります。
一般的なWebカメラやスマホカメラでは絶対に無理な拡大した映像を撮影可能。
非常に細かい物撮りに最適です。
画面静止
BenQ独自ソフトウェア「EnSpire」で画面静止ボタンをクリックすれば、画面を止めた状態にできます。
ハンドヘルドモード(手持ち撮影)、マクロ撮影モードで活躍します。
「BenQ ideaCam S1 Pro」付属のワイヤレスリモコンからも操作可能で、手軽に止めたい場面で止められる。
ノイズキャンセリングマイク
「BenQ ideaCam S1 Pro」のノイズキャンセリング機能は非常に強力で、周囲の雑音を徹底的にカット。
ホワイトノイズもほとんど聞こえません。
リモートワークで周りが騒がしくてもWeb会議に集中できます。
EnSpireワイヤレスリモコン
ワイヤレスリモコン付属、USB接続のシンプルなデザイン。
BenQ独自ソフトウェア「EnSpire」でよく使う機能を、ワイヤレスリモコンで操作可能。
(ワイヤレスリモコンは「BenQ ideaCam S1 Pro」のみ付属)
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
「BenQ ideaCam S1 Pro」のスペック
BenQ ideaCam S1 Pro | |
解像度 / fps | 30fps : 最大3264 x 1836 px(16:9) 30fps : 最大3264 x 2448 px(4:3) |
画角 | 72.9° |
デジタルズーム | 最大3.5倍 |
画素数 | 800万画素 |
レンズのF値 | 2.2 |
オートフォーカス機能 | あり |
最短撮影距離 | 10 cm |
内蔵マイク | デジタルシリコンMEMS方式 |
マイクのノイズキャンセリング | あり |
カメラ本体サイズ、重さ(実測) | 高さ52 x 幅52 x 奥行き43 mm 重量: 63 g(ケーブル無し) |
カメラマウントのサイズ、重さ(実測) | 幅42 x 奥行き67~126 mm、重量: 205 g |
ワイヤレスリモコンのサイズ、重さ(実測) | 高さ30~40 x 幅73 x 奥行き73 mm 重量: 173 g(電池込み) |
ケーブル長 | 1.6 m |
対応モニターの厚さ | 10 ~ 75 mm |
三脚穴 | あり |
対応OS | Windows / macOS / Chromebook |
保証 | 1年間 |
付属品 | カメラマウント ワイヤレスリモコン USBレシーバー(ワイヤレスリモコン用) 単4電池(ワイヤレスリモコン用) 15倍拡大レンズ カメラカバー |
取扱説明書 | BenQ公式サイト(pdf) |
発売日 | 2023年6月6日 |
実勢価格 | 31,800円 |
「BenQ ideaCam S1 Pro」の外観
「BenQ ideaCam S1 Pro」の外箱。
白を基調としたシンプルな見た目です。
日本語の表記が一切無いのがオシャレ。
「BenQ ideaCam S1 Pro」の同梱物
BenQ ideaCam S1 Pro 同梱物
- カメラ本体(ケーブル取り外し不可)
- カメラマウント
- ワイヤレスリモコン
- USBレシーバー(ワイヤレスリモコン用)
- 単4電池(ワイヤレスリモコン用)
- 15倍拡大レンズ
- カメラカバー
- 取扱説明書
- 保証書
Webカメラ本体
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ本体は、Webカメラとしては大きめのサイズ。
Webカメラ本体からケーブルは取り外しできません。
ケーブルの長さは1.6 m。接続端子はUSB-A。
カメラレンズの表面上部に「BenQ ideaCam」と表記されています。
白い部分は照明用のLEDリングライトになっています。
底面にカメラマウントへ取り付ける長方形の穴があります。
上面にはLEDリングライトと画面静止のボタンがあります。
後述しますが、ハンドヘルドモード(手持ち撮影)のときに主に使います。
側面には特に何もありません。
背面にはBenQの表記があるだけです。
カメラマウント
「BenQ ideaCam S1 Pro」の、しっかりした作りのカメラマウント。
後方には重りが仕込まれており、液晶モニターにバランスよく設置できるようになっています。
Webカメラ本体を差すスタンド部分は可倒式。
手前側に90°前傾できますが、左右には向けません。
右側面には硬さ調整レバーがあり、カメラマウントの開閉の硬さを調整可能。
カメラマウントの対応モニターの厚さは10~75 mm。
薄型のノートPCには取り付けできないので注意。
液晶モニターに当たる部分には滑り止め用のゴムがあり、取り付け時にしっかりグリップします。
カメラマウント内側に三脚穴があり、卓上スタンドやカメラアームでも使えます。
ワイヤレスリモコン
「BenQ ideaCam S1 Pro」に付属してくる、BenQ独自ソフトウェア「EnSpire」に対応したワイヤレスリモコン。
「BenQ ideaCam S1 Plus」にはワイヤレスリモコンは付属しないので注意。
PCにレシーバーを差すことで自動認識します。(2.4GHz ワイヤレス接続)
接続端子はUSB-A。
電源のオン・オフはできません。
単4電池 x 2本で動作。
BenQ公式の情報によるとバッテリーは半年ほど持ちます。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のワイヤレスリモコンは奥側から手前側に向かって斜めになった形状で、ボタンを押しやすくなっています。
底面には滑り止めのゴムがあり、ズレにくい仕様。
ワイヤレスリモコンの底面はフタになっており、開けると電池・USBレシーバーを入れられます。
フタの裏側にはワイヤレスリモコンの製品仕様が表記されています。
15倍拡大レンズ
「BenQ ideaCam S1 Pro」付属で、レンズ部分に取り付け可能な15倍拡大レンズ(ガラス製)
一般的なWebカメラでは絶対に見られない拡大した映像を撮影できます。
カメラカバー、書類
「BenQ ideaCam S1 Pro」付属のカメラカバー。
レンズが当たる部分にはフェルトが貼られており傷がつきにくい。
紙類が多数付いてきます。
内容はクイックスタードガイド、ソフトウェアガイド、規制に関する声明、保証書。
液晶モニターに取り付け
自宅のデュアルディスプレイ環境に「BenQ ideaCam S1 Pro」を取り付けてみました。
モバイルノートPC「Lenovo ThinkBook 13x Gen2」に、試しで取り付けてみました。
液晶モニターの厚さが5 mmしかないので、傾けすぎると重さで後ろに倒れていきます。
(カメラマウントの対応モニターの厚さは10~75 mm)
ノートPCで「BenQ ideaCam S1 Pro」を使うなら卓上スタンドを用意した方がいいと思います。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラマウントは薄型ベゼル対応で、狭額ベゼルの「BenQ EW3280U」でも画面内に被ることはなかったです。
カメラマウントは滑り止めゴム&ある程度の重さがあるので、液晶モニターに安定して設置できます。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ起動時はレンズの下側にあるLEDが点灯します。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のレンズ部分にカメラカバーを取り付けることで、物理的に映らないようにできます。
カメラカバーも磁石が仕込まれており、簡単には外れません。
Webカメラ本体を差すスタンド部分は、手前側に90°前傾させることで「デスク俯瞰モード」に自動切り替えできます。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ本体は、カメラマウントから簡単に取り外し可能。
ハンドヘルドモード(手持ち撮影)にすぐ移行できます。
Webカメラ本体にある上部のボタンを押すと、いつでもLEDリングライトが光ります。
サイズ
デジタルノギスで実測しました。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ本体は、幅52 x 高さ52 x 厚さ43 mm。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラマウントは、上部の奥行きは67 mm。
最大に開いた状態の奥行きは126 mm。
取り付けられる液晶モニターの厚さは10~75 mm。
カメラマウントの幅は42 mm。
液晶モニターのベゼルに被る部分の高さは7 mm。
「BenQ ideaCam S1 Pro」の付属ワイヤレスリモコンは幅73 x 奥行き73 x 高さ30~40 mm。
「BenQ ideaCam S1 Pro」付属の、15倍拡大レンズは幅34 x 高さ34 x 厚さ25 mm。
少し湾曲しています。(幅と高さは最大値)
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ本体、カメラマウントをそれぞれ手に持ったところ。
一般的なWebカメラよりどちらも大きいです。
重さ
スケールで実測しました。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ本体の重さは63 g(ケーブル抜き)
カメラマウントの重さは205 g。
Webカメラ本体(ケーブル込み)&カメラマウントの重さの合計は305 g。
ワイヤレスリモコンの重さは173 g(電池込み)
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
「BenQ ideaCam S1 Pro」の物撮りに特化したモード
「BenQ ideaCam S1 Pro」は、オートフォーカスやアングル、撮影モードを自動で変更する機能搭載しています。
俯瞰撮影モード
「BenQ ideaCam S1 Pro」をカメラマウントに設置している状態で、Webカメラ本体を90°前傾させると「俯瞰撮影モード」に自動で切り替わります。
Webカメラの真下を映すことができデスクを映せます。
画像を自動反転してくれて、簡単にデスクの作業風景が撮影可能。
Web会議をしていて手元にあるイラストやメモを見せたいとき、わざわざファイルを送らなくても「俯瞰撮影モード」にすると圧倒的に早いです。
ハンドヘルドモード(手持ち撮影)
「BenQ ideaCam S1 Pro」はカメラ本体をカメラマウントから取り外して、手持ちモードで簡単操作が可能。
Webカメラ本体のLEDリングライトで照らすと、影があっても明るく撮影できます。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のハンドヘルドモード(手持ち撮影)の画像。
最短撮影距離10 cmなので、かなり寄って撮れます。
マクロ撮影モード(15倍拡大)
「BenQ ideaCam S1 Pro」のハンドヘルドモード(手持ち撮影)時に、15倍拡大レンズを装着するとマクロ撮影ができます。
撮りたいものに密着させるのがコツ。
クロノグラフの腕時計を撮影してみると・・・
直径40 mmの小さなパネルでもここまで拡大して映せます。
他にも色々撮ってみました。
スマホカメラでは絶対に撮れない世界。
しかもWebカメラなので、Web会議の相手にリアルタイムで見せられる。
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
独自ソフトウェア「EnSpire」
BenQ 独自のインストール不要な Enspire ソフトウェア
「EnSpire」はオンラインでのコミュニケーションをもっとスムーズにできるWeb会議に適したソフトウェア。
「離れていても、リアルと変わらない体験を」がキャッチコピーで、一般的なWebカメラのソフトウェアとは全く違ったアプローチ。
Web版・Windows ダウンロード版、macOS ダウンロード版があり、Web版ではPCにインストール不要。
ダウンロード版の正式名称はBenQ EnSpire Windows offline version。
macOSダウンロード版の正式名称はBenQ Enspire Mac Version。
Windows Web版ではログイン画面でGoogleアカウント、もしくはメールアドレス&パスワードでサインイン。
カメラとマイクの使用許可をするとEnSpireが起動。
Web版はChrome、Edgeのタブ内で動作します。
ZoomやGoogle MeetでEnSpireの機能を使う場合、ブラウザのタブを画面共有することで使用できます。
EnSpireの機能(Windows Web版)
EnSpireの機能(Windows Web版)の主な機能を説明していきます。
PIP、PBP
PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)は、メイン画面の右下に小さなウインドウ(いわゆるワイプ画像)を表示。
右下のウインドウサイズは変更できます。
PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)は、左右のウインドウで違う画像を表示。
ソース変更で画面共有を選択すると、
- Chromeタブ
- ウインドウ
- ディスプレイごと
などを指定してメイン画面、PIP、PBPで表示できます。
画質設定
解像度、ホワイトバランス、明るさ、コントラスト、彩度、シャープネスの変更が可能。
最高解像度は、3264 x 2448 px(4:3)、3264 x 1836 px(16:9)
自分で画質変更した設定はプリセットに登録可能。
高画質、ポートレート、物撮りに最適といった初期設定が用意されているが、基本的にはどれもほとんど同じ映り。
フィルター
Webカメラの映像にフィルター加工ができます。(約20種類)
おすすめは「ナチュラル」
ペン(スマートラベリング)
画面内にペンですぐに書くことができる。
スクリーンショット(静止画撮影)
ウインドウ内に映っている画像を何でもスクリーンショットで撮影。
高画質のpngで指定場所に保存される。
録画
ウインドウ内に映っている映像を何でも録画。(Webカメラだけに限らない)
高圧縮形式のwebmで指定場所に保存される。
ツール
Webカメラの映像や、資料の画像を見やすくしてくれるツール。
- ズーム(最大3.5倍)
- 回転(90°ずつ回転)
- 上下反転
- 左右反転
- 定規
動画・静止画に関係なくズームはとにかく使う。
Web会議では、自分の顔をちょうどいい画角にするのによく使います。
定規は「マクロ撮影モード」のときに使います。
画面上に3種類の定規を表示させることができ、使い方によっては寸法や角度をわかりやすく伝えられる。
画面静止
ハンドヘルドモードで手持ち操作した映像を、よきタイミングで画面静止させることで余計なカメラ操作が不要になります。
オートフォーカス、マニュアルフォーカス
「BenQ ideaCam S1 Pro」はオートフォーカス機能搭載。
状況によって自動でピントを合わせくれます。
ワイヤレスリモコンで操作可能
「BenQ ideaCam S1 Pro」付属のワイヤレスリモコンで、EnSpireのよく使う機能を使えます。
- 拡大・縮小
- スクリーンショット(静止画撮影)
- オートフォーカスのオン・オフ
- マイクのミュートのオン・オフ
- 画面静止(フリーズ)
- フォーカス(ピントの再調整)
EnSpire ダウンロード版
WindowsのWeb版とダウンロード版では仕様が結構違います。
Windows Web版 | Windows ダウンロード版 | |
---|---|---|
カメラのフレームレート | 30fpsから若干落ちる | 30fpsで安定 |
録画ファイル形式 | webm | mp4 (4段階の画質設定が可能) |
PIP、PBP | ◯ | x |
フィルター | ◯ | x |
色相の調整 | x | ◯ |
ペンの色 | 5種類 | 3種類 |
スキャン (指定範囲の画面撮影) |
◯ | x |
ユーザーインターフェース | 通常 | レイアウトが異なる (日本語も一部おかしい) |
Windows Web版ではフレームレートが若干落ちるので、ややカクつきを感じました。
PIP/PBP、フィルターなど機能面ではWeb版の方がダウンロード版より充実しています。
機能重視であればWeb版を使い、フレームレート重視&高画質録画するならダウンロード版を使うのを推奨します。
ファームウェアのアップデートをすると、Windows Web版でワイヤレスリモコンの反応が少し良くなった気がします。
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
「BenQ ideaCam S1 Pro」のカメラ画質
画質
「BenQ ideaCam S1 Pro」はデフォルト設定だと少し暗めに映ります。
彩度がやや薄いですが自然な感じで撮れています。
一般的なフルHD解像度のWebカメラと比較すると、1~2ランク上の解像感がある印象。
Web版のフィルター「ナチュラル」を適用すると、一気に明るく映ります。
物撮りモードの画質
俯瞰撮影モード、ハンドヘルドモード(手持ち撮影)、マクロ撮影モード(15倍拡大レンズ)の画像を並べてみました。
粗さが少しあるものの、映像から伝えたいことは説明できるレベル。
「ロジクール BRIO C1000eR」と比較
普段のリモートワークで使っている「ロジクール BRIO C1000eR」と画質比較をしてみました。
「BRIO C1000eR」はロジクールのフラッグシップモデルのWebカメラ(4K解像度)
どちらも画質調整はしていません。
「ロジクール BRIO C1000eR」は初期設定でも明るく映ります。
4K解像度ならではのシャープな輪郭。
彩度が少し濃く、色温度が低めで赤味がかっています。
「BenQ ideaCam S1 Pro」は誇張せず自然な感じに見える。
「ロジクール BRIO C1000eR」は綺麗ですが加工されている印象。
-
「ロジクール BRIO C1000eR レビュー」C1000s/4K超高画質/Webカメラ
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最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
Web会議には30fpsで十分
一般的なフルHD解像度のWebカメラは、フレームレートの上限が60fps。
「BenQ ideaCam S1 Pro」は、どの解像度に設定してもフレームレート上限は30fps。
これはZoom、Google Meet、Microsoft Teamsといったメジャーなオンライン会議サービスは、フレームレート上限が30fpsなので合わせているからです。
Webカメラ側で60fpsで撮影してもオンライン会議サービス側で30fpsに落とされてしまいます。
ということで、Web会議ではフレームレート30fpsで十分です。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のマイク音質
「BenQ ideaCam S1 Pro」はWeb版で録画するとwebmで保存されて編集できなかったので、ダウンロード版で録画してmp4から編集しています。
mp3ファイル、320kbpsにエンコード。
マイク音質
「BenQ ideaCam S1 Pro」は背景にホワイトノイズがほぼ無いのに驚き。
ノイズキャンセリング機能が強烈に効いています。
試しにデスクで指をトントントンと叩きながら話しても音を拾いませんでした。
ノイズキャンセリングで高音域と低音域を大幅にカットしている影響で、狭い空間で音が吸収されて発声している感じを受けます。
「ロジクール BRIO C1000eR」と比較
マイク音質でも「BenQ ideaCam S1 Pro」と「ロジクール BRIO C1000eR」を比較してみます。
「ロジクール BRIO C1000eR」は、Webカメラにしては優秀なマイク音質と私は評価しています。
「ロジクール BRIO C1000eR」は背景に「サーッ」というホワイトノイズが結構しているのが聞こえます。
ノイズキャンセリング機能は少し効いている感じ。
ダイナミックレンジ(一番高い音から一番低い音の幅)が広いので、「BenQ ideaCam S1 Pro」より肉声に近く聞こえます。
「BenQ ideaCam S1 Pro」のレビューまとめ
メリット、長所
俯瞰撮影で、デスク作業風景を簡単に見せられる
手持ち撮影で、映したい物を近くで撮れる
マクロ撮影で、物の一部分を拡大して撮れる
照明用のLEDリングライトを搭載
画質調整すれば照明が不要なほど明るく映る
ワイヤレスリモコンが便利
デメリット、弱点
EnSpire Web版ではフレームレートが若干落ちる
USB-A端子が2つ必要(1つはリモコン用)
向いている人
Web会議で「物」をプレゼンしたい人
製品の開発者
ハードウェアの修理・改造をする人
「BenQ ideaCam S1 Pro」を使ってみた感想
「BenQ ideaCam S1 Pro」は普段のWeb会議にも使える優秀な高解像度Webカメラですが、他の製品との差別化として「物撮り」に特化しています。
Webカメラ市場をチェックしましたが、ここまで物撮りを重視している製品はありません。
独自ソフトウェアのEnSpireは、Web会議で「物」を説明・プレゼンするのに長けています。
かなり尖った製品なので需要は少ないでしょうけど、刺さる人には刺さる唯一無二な存在のWebカメラです。
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン付属
最大解像度(3264 x 2448px / 30fps)800万画素
物撮りに最適(俯瞰撮影、手持ち撮影、マクロ撮影)
EnSpire対応ワイヤレスリモコン無しモデル