テレワークのWeb会議のマイク音質を良くしたいなら単体マイクにいっちゃいましょう。
会議相手の反応が変わるので仕事のモチベが上がります!
ノートPCのマイク音質は日常にありふれすぎ。
USB接続マイクの最高クラスであるBlue Yeti X(BM600X)をレビューします。(執筆時点で3ヶ月間使用)
音質比較としてノートPCのマイク、Webカメラ付属マイク、定番の単体マイクとも比べています。

Blue Yeti X 開封の儀
Yeti Xは、人気の高いBlue Yetiシリーズのフラッグシップモデル。
値段は定価2万円オーバーとロマン価格。
「高すぎるやろ・・・」と思う人は「ぶっちゃけ高級マイクってどうなんよ?」という感じで読んでもらえたら嬉しい。
新品時の梱包はしっかりされており、マイク本体は厚いスポンジにしっかり包まれた状態。
付属品はYeti Xの簡単な使い方のマニュアル1枚、USBケーブル(2m)。
Blue Yeti X の外観
Blue Yeti X の正面・側面・背面
Yeti Xのマイク本体は高さ28.9cm x 幅11.0cm x 奥行12.2cm、重さ1280g。
USBマイクとしてはかなり大きく、ずっしりとした重さがあります。
PCデスクに置いてあるだけで存在感がすごいです。
控えめなんだけど迫力あるデザイン。
Yeti X マイク正面にスマートノブ(ダイヤル&プッシュ)があります。
スマートノブは頻繁に使うのですが、クリック感が気持ちいい。ダイヤルもしっとり回って操作しやすいです。
Yeti X マイク背面にピックアップパターン(音の指向性)を選べるボタンがあります。
Yeti X マイクはスタンドから取り外し可能。
マイクアームスタンドに付け替えできますし、専用ショックマウントもオプションで発売されています。
Blue Yeti X の底面
Yeti X の底面にはPCと接続するmicro USB Type-B端子、イヤホンやヘッドホンと接続する3.5mm出力端子があります。
中央部のネジ穴(5/8インチ SHURE規格)を使うことで、マイクアームスタンドに取り付けできます。
Blue Yeti X のパーツ各部(拡大)
定価2万円オーバーの単体マイクだけあって高級感があります。
全体的にブラッククロームが多用されています。
各部の作り込みは非常に精巧。
ウエストのくびれがセクシーです。
Blue Yeti X のスマートノブ
スマートノブはダイヤルとプッシュの組み合わせの作りです。
マイクゲイン、ミュート、ヘッドフォンボリューム、ブレンドなどのコントロールが簡単にできます。
通常時はダイヤルがマイクゲイン調整になっており、マイク音量を自由に変更できます。
ミュート(消音)はプッシュするだけ。
スマートノブの縁と周囲にあるLEDライトが光ります。(カスタム可能:後述)
Blue Yeti X の指向性パターン
Blue Yeti X の背面ボタンで簡単にピックアップパターンを変更することができます。(どの方向から音を拾うか選べる)
- ステレオ・モード
- オムニ(無指向性)モード
- カーディオイド(単一指向性)モード
- バイディレクショナル(双指向性)モード
の4パターンあります。
Web会議で1人でマイクを使う場合は「カーディオイド(単一指向性)モード」が、前面からだけ音を拾ってくれるので適しています。
私は普段、スピーカーから音を出しながらWeb会議してるのですが、Yeti Xはスピーカーからの音をほとんど拾わないようで会議相手は気にならないそうです。
Blue Yeti X のマイクの置き方
Yeti Xは上部に集音するマイクがあるので、マイク上部を近づけようとしてしまいがちですがNGです。
集音部には正面・背面からまっすぐ音が拾えるようにするのが正しい使い方です。
Blue Yeti X 設定(ロジクール G HUB)
ロジクール G HUBのインストール
Yeti X をPCで使うには、ロジクールのアドバンスト ゲーミング ソフトウェア「G HUB」をインストールする必要があります。
何気にBlueってロジクールのグループ会社なんですよね。(2018年に買収)
Blue Yeti X のマイク設定
ロジクール G HUBをインストールするだけでもYeti Xは高音質で使えるのですが、Yeti Xは細かく設定することでパフォーマンスを存分に発揮します。
「Blue VO!CE」をONにすることで、リアルタイムで音声エフェクトを適用してくれます。まずはここからスタート。
最初からBlue VO!CEプリセットがいくつか用意されていますが、Yeti Xはフラッグシップモデルだけあって自分仕様にカスタムすることができます。
ボイスEQ、高パスフィルター、ノイズリダクション、エクスパンダー/ゲート、ディエッサー、コンプレッサー、リミッターなど細かくセッティング可能。
ノイズリダクション、エクスパンダー/ゲート、ディエッサー、コンプレッサー、リミッターは更に詳細設定項目があり、ここまで手を出すと素人には手に負えないので私は大まかなセッティング止まりです。
ロジクール アカウントを持っていると、G HUBから世界中の人が作ったYeti Xのオリジナルプリセットをダウンロードすることもできます。
自分好みのマイク音質に仕上げることができるのはYeti X 最大の魅力。
Blue Yeti X のLEDライト設定
ロジクール G HUBで、Yeti X 前面にあるスマートノブ、背面にあるピックアップパターン変更ボタンのLEDライトの色・光り方を設定することができます。
プリセットのカラーだけではなく、RBGカラーゲージから自分好みの色にできます。
光り方は、固定 or ブリージング(スムーズな明滅)が選べます。
ライブ/ミュート、モード、メーターリング、パターンの設定が可能。
「さぁ、Web会議やるぞー!」というモチベーションを出させてくれるポイントです。
3.5mm出力(イヤホン、ヘッドホン端子)
Yeti X本体の底面にある3.5mm出力端子にイヤホン、ヘッドホンを接続することで自分の声をモニタリングできます。
持っているヘッドホン「SHURE SRH840」で試してみましたが、めちゃくちゃ高音質なマイクなんだとすぐに分かりました。
音楽のボーカル練習に最適なんじゃないでしょうか。
ミュージシャンの宅録にも十分対応できると思います。
ヘッドホンアンプが搭載されているので、痩せた音ではなくしっかりとした自分の声を表現してくれます。
Blue Yeti X マイク音質テスト
Blue Yeti X を各設定で比較
ボリュームをそろえるためノーマライスをかけて、mp3(320kbps)にエンコードしてあります。
Yeti X デフォルト設定のマイク音質
Yeti X 初期プリセット「Classic Radio Voice」のマイク音質
Yeti X 自分仕様にカスタムしたマイク音質
Blue Yeti X マイク音質の感想
コンデンサー式マイクなので、微細な音をきちんと拾い上げてくれます。
デフォルト設定でもかなりの高音質。
Yetiシリーズで比較するとカプセルコンデンサーの数が増えて、ピックアップの集音性が高まり、結果的に低音域がよく録れるようになったようです。
初期プリセットにある「Classic Radio Voice」にすると背景にあった「サーッ」というホワイトノイズが一切消えます。
これがYeti Xの簡単ベストセッティング。
初期プリセットなのですぐに設定できます。
自分仕様にカスタムしたのは、いざじっくり聴いてみるとホワイトノイズが若干のってますね。
ただし、低音域を中心にいじったので吐息の音を拾いにくくなっています。
Blue Yeti X マイク音質比較(ノートPC、Webカメラ、単体マイク)
ノートPC、Webカメラ、安価な単体マイクの音質
私が持っているノートPC、Webカメラ、単体マイクで、マイクの音質比較をします。
【ノートPC】レノボ ThinkPad E14 Gen2(AMD)
ノートPCは比較的クリアですが息を吐き終わった時の、低音域のボワッとした音が気になります。
モコモコした感じがあります。
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【Webカメラ】ロジクール C920n ステレオマイク音質
ロジクール C920nはテレワーク定番のWebカメラ。
ノートPCの音質+こもっていて声が聴き取りづらいです。
【Webカメラ】ロジクール C980 ステレオマイク音質
【Webカメラ】ロジクール C980 デュアルモノラルマイク音質
ロジクール C980もテレワーク定番のWebカメラ。
クリアな音質ですが、若干のホワイトノイズとピーク時の音割れが気になります。
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【単体マイク】SONY PCV80U
SONY PCV80Uは数年前の定番マイク。
ホワイトノイズが強くて声の音量が小さく、痩せた音質に聞こえます。
一昔前のマイク音質で時代を感じます。
まとめ:Blue Yeti X は手軽に使える超高音質マイク
Yeti Xと実際に聞き比べるとノートPC、Webカメラ、廉価マイクとは段違いの高音質だと感じてもらえたと思います。
Yeti Xは主にゲーマー、ストリーマー、宅録ミュージシャンに向けたハイパフォーマンスマイクなので当然の結果です。
Yeti Xおすすめ設定
「ロジクール G HUB」をインストールして、初期プリセット「Classic Radio Voice」に設定するだけで、かなりの高音質になります。
ノーマルYetiとの違い
- マイク音質を細かくカスタムできる
- LEDライトを光らせられて、カスタムできる
- 従来のYetiよりも低音域の集音が強化された
Yeti Xを使うことは、Yetiシリーズのフラッグシップモデルを使っているという優越感もあります。
USB-A接続なのでノートPC・デスクトップPC、どんなPCにも簡単に接続できます。
ひろゆきさんもYouTube配信で使ってます
USBよりもXLRケーブル接続の方が高音質だが・・・
ぶっちゃけ、USBケーブル接続よりも業務用レベルのXLRケーブル接続の方がノイズが少なく高音質です。
ですがXLR接続マイクを使う場合、PCに音を入力させるために「オーディオインターフェイス」という機器が必須になります。
XLR接続マイクのデメリットとして、
- マイク以外のコストが必要になる
- 太く長いXLRケーブルの見た目が気になる
- オーディオインターフェイスの置き場所を確保しないといけない
といった面倒な要素が多いです。
ただ、テレワークで高音質マイクを使いたいだけなのに・・・。
そこで、お手軽なUSBケーブル接続で、トップクラスの高音質なBlue Yeti Xを紹介しています。
Blue Yeti Xレベルになると、XLR接続の同価格帯マイクと個人的にそれほど差は感じません。(XLR接続の超高音質マイクと比べると差が出てきます)
「Blue Yeti X」以外のYetiシリーズ
- Yeti Xほどのハイスペックは不要
- 予算をかけずにマイク環境を高音質にしたい
- オシャレなマイクが欲しい
などの人には「Blue Yeti X」以外のYetiシリーズがオススメかもしれません。