テレワークで使われているPCのほとんどがノートPCとの統計が出ています。
小さな画面なのでどうしてもマルチタスク作業が捗りません。
ノートPCはサブモニターを追加するだけで、作業領域が広がって仕事の効率が一気に向上します!
ビジネスチャットのSlackを常時開いたり、Web会議(例:Zoom)ウインドウを複数開きながら参加したり、資料を見ながらテキストを作成したり・・・。
ノートPCに簡単に追加できるリッチな4Kモニター「BenQ EW3280U」を紹介します。(2年以上使用でのレビュー)

BenQ EW3280Uの紹介
BenQとは?
BenQ(ベンキュー)は台湾に本社を置くメーカーで、映像機器(液晶モニター、プロジェクター)製品を数多く取り扱っています。
液晶ディスプレイ・プロジェクターでは世界的にもシェア上位の企業です。
自社グループ内に液晶モニターのパネルを開発・生産している企業「AUO(AU Optronics)」があり、質の高い液晶パネルを色々なメーカーに提供しています。
この記事では、BenQ公式サイト公式サイトから画像・情報を一部引用させてもらっています。
BenQ EW3280Uのスペック
BenQ EW3280U スペック | |
サイズ | 32インチ |
解像度 | 4K(3840x2160) |
パネル | IPS |
表面処理 | 非光沢(ノングレア) |
対応HDR | DisplayHDR 400 |
色域 | DCI-P3:95% sRGB:99.9% |
応答速度 | 5ms (GtoG) |
同期技術 | FreeSync G-SYNC互換 |
VESAマウント | 対応(100 x 100) |
入力端子 | USB Type-C x 1 HDMI2.0 x 2 DisplayPort1.4 x 1 |
付属ケーブル | USB Type-C x 1本 HDMI x 1本 |
サイズ、重量 | 幅726.9 x 高523.1 x 奥204.1mm、8.1kg |
モニター枠の上側・左右のベゼルは薄い。
モニター下側は、スピーカーとリモコン受光部があるのでベゼルは厚めとなっている。
モニター底部左側には物理的な音量ボリュームダイヤルがある。手軽に音量変更が可能。
BenQ EW3280Uを紹介する前に、前置きとして・・・
2020年9月からBenQ EW3280Uを、デスクトップPCのメインモニターとして使っています。
購入当初から標準モニタースタンドを使っておらずモニターアーム利用で使っています。(理由は後述)
更にPCデスク環境構築のこだわりで、間接照明用のLEDテープライトをモニター裏側に貼っています。
実際に撮影したものは、そのような写真になりますのでご了承ください。
大画面32インチ 4K IPSパネルが生み出すリッチな描写
BenQ EW3280Uは4Kモニター!4Kは作業領域が広いので仕事効率が上がる!
4Kは作業領域がフルHDと比べると、とてつもなく広い。
フルHDは1920x1080、4Kは3840x2160。
4KはフルHD比較だと4画面分の大きさになります。
ちなみに4Kは「4倍綺麗!」という意味ではなく「幅のサイズが4000px前後ある」という意味で付けられています。
これだけ作業領域が広いと、4Kモニター1台だけでも
- 資料を見ながら他の作業をするといったマルチタスクがしやすい
- ウインドウを複数並べても、それぞれ見やすい大きさにできる
- ブラウザでサイトを開いた時に見える表示領域が広い
- ビジネスチャットツールslackやChatwork等で得られる情報量が多い
- 画像・動画編集ソフトが編集しやすい(緻密にチェックできる)
などのメリットがあります。
この広大な作業領域を24インチや27インチといった小さなモニターではなく、32インチの大画面で味わえるのはヤバい。
4Kだと緻密な描写・表現が伝わる
フルHDモニターだと、細かい部分の表現がぼんやりしていて分かりにくい。
ディテールにジャギー(ギザギザ)も出ている。
4Kモニターだと、複雑な部分でも細かく描写されているのが分かる。
ディテールも滑らかでジャギーがほぼ無い。
4KとフルHDでは伝わってくる情報量が違ってくる。
クリエイターがユーザーに伝えたいものが伝わりやすい。
4K対応のソフトウェア・コンテンツが普通になった
PCソフトウェアは最近のものだと4K対応のUIが普通です。
アップデートが数年ないような古いソフトウェアでも、OS側で設定すればなんとかなります。
地味に嬉しい恩恵は4KだとフルHDに比べて、フォント(字体)が綺麗に滑らかに表示されます。
動画配信サービス大手のNetflixやAmazon Primeでは、4K対応の映画・ドラマが続々とラインナップされています。
YouTubeは4K撮影された動画が、YouTuberが大量にアップロードしている時代です。(アップロードしているのはカメラ好きな人が多いですね)
PCゲーム・家庭用ゲーム機も4Kが当たり前の時代に入っています。
一度4Kでゲームをプレイすると、フルHDにはもう戻れない綺麗なグラフィックです。
数年前は4K対応のPCソフトウェア・画像・動画・ゲーム等は少なかったですが、2023年3月現在ではかなり増えました。
BenQ EW3280Uは見惚れてしまう「映える発色」、HDRコンテンツにも対応
BenQ EW3280Uは色域(正確に色を描写できる範囲)が広い。(DCI-P3:95%、sRGB:99.9%)
普及価格帯のフルHDモニターと比べると、圧倒的に綺麗な発色に感じます。
初期状態ではあえて完全な色域ではなく、やや盛った「映える発色」な設定になっています。
4Kで作り込まれた動画や画像を見た時に、見惚れてしまう美色です。
Webデザイナーとして仕事でBenQ 3280Uを使っていますが、初期状態でも問題なく成果物を作成できています。
超シビアな現場だと、キャリブレーションして色調整をする必要があるんでしょうけど・・・。
テレワークでのビジネス用途だけでなく、仕事終わりに映画やドラマを見たり、ゲームをプレイするといったことにも活かされます。
エンターテイメントを味わうための32インチでもあるのです。
この美色が少しでも感じられるように、PCゲーム「Final Fantasy XV(Windows Edition)」の4K最高画質ゲーム画面(非HDR)を直撮り写真で載せます。
この画像を見るモニターでまた色が変わることになるので、この美色が伝わるものか・・・。
BenQ EW3280UはもちろんIPSモニターなので正面だけでなく、少しぐらい斜めからモニターを見ても色は変わりません。
私はソファーで寝ながらBenQ EW3280Uで映画をよく見ますが、問題なく映画に没入できます。
BenQ EW3280UはHDR規格「DisplayHDR 400」に対応しています。
コンテンツがHDR(High Dynamic Range)に対応していれば、PC側の設定をすることで一層綺麗な色表現を味わうことができます。
暗いところはより暗く、明るいところはより明るく、通常では感じられない微妙な色表現が描写されます。
ただ、DisplayHDR 400はHDRエントリークラスなので、劇的に変わるかと言われるとそうでもないです。過度の期待はNG。
BenQ EW3280UはHDRコンテンツではなくても擬似的にシミュレートすることも出来るので、映像系コンテンツを日頃から楽しむ人にも向いているモニターです。
テレワークが捗る!ノートPCとはUSB-C1本で接続OK(しかも60W給電)
最近のノートPCはUSB-C端子を備えているものが多くなりました。
ACアダプター側のケーブルがUSB-Cになっている影響が大きいのでしょう。
BenQ EW3280UはUSB-C入力端子が1つあり、ノートPCのUSB-C端子から繋ぐだけでPCとして簡単接続できてしまう。
ノートPCにBenQ EW3280Uを接続してみるとこんな感じになります。
これでノートPC本体を使って操作・タイピングするのはなかなか使いづらい。
ノートPCのUSB端子に外付けキーボードやマウスを指して、デスクトップPC代わりとしてスマートに使うのが最近の流行。
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幅10.7 x 奥行き3.0 x 高さ1.0cm 重量35g 最大24ヶ月保証
USB端子が足らなかったらUSBハブを差すことでUSBポートが増えて、キーボードやマウスを追加できます。
ケーブル長 0.3m/0.9m/1.8m/3.0m 色:黒/白
BenQ EW3280Uの付属USB-Cケーブルは太くて取り回しがしにくい。長さも1mしかない。
AnkerのUSB-Cケーブルが取り回しがよくておすすめ。0.9mと1.8mで選べる。
USB-C接続中は60W給電されるので、USB-PD対応のノートPCは起動しながらでも給電可能。
バッテリー時間を気にすることなく作業できる!
ノートPCのカバーを閉じても、追加モニターが起動しているようにOS側で設定可能できます。(クラムシェルモード)
ノートPCを目につきにくい所に置いて、ほぼデスクトップPC状態で使っているスタイルの人も増えてきました。
ノートPCのカバー開閉に関係なく、サウンドはBenQ EW3280Uから出力可能です。
テレワークで長時間モニターを見ている人にオススメな「アイケア」
BenQでは、目をいたわる系の機能を「アイケア」と総称して呼んでいる。
BenQ EW3280Uは目をいたわる機能が非常に優秀。
段階的にブルーライトカットしてくれる「ブルーライト軽減」
- ブルーライト軽減:オフ
- マルチメディア
- ウェブサーフィン
- オフィス
- 閲覧
- ePaper
「ブルーライト軽減」はブルーライトカットを段階的に軽減してくれる。
PCの用途に応じてプリセットが用意されている。
直撮り写真では分かりにくいけど、プリセットごとに少しずつ茶色がかってきて、茶色に近づくほど目が疲れにくい。
一番目が疲れにくいのはなんと完全セピア色。
Photoshop、Illustratorなど色を扱う作業だったり、映画を観る時は「ブルーライト軽減:オフ」
通常のPC作業時では「マルチメディア」
kindle等で白黒の電子書籍を読む時は「ePaper」
と使い分けている。
明らかに目の疲労度が違ってくるので、1日に何度も切り替えて使ってます。
最近のPCモニターだと、ブルーライトカット機能はあるんだけどON/OFFしかないのでかなり使いにくい。
その他のアイケア「B.I.+」「フリッカーフリー」
B.I.+(ブライトネスインテリジェンスプラス)
周囲の明るさに応じて、モニターの明るさ・色温度を調整してくれる「B.I.+(ブライトネスインテリジェンスプラス)」という機能もある。
Webデザインの仕事では、色が変わってしまうと自分の思っている色と違ってくるので、私は「B.I.+」をOFFにしている。
そんなに色にうるさくない作業をする人には、向いている機能なのかもしれない。
フリッカーフリー
従来のPCモニターは、画面を超高速で書き換えている時にチラつき(フリッカー)が発生していた。
最近のPCモニターはそこらへんを対策してフリッカー軽減機能がかなり増えてきた。
なんちゃってフリッカー軽減機能な機種もある中、BenQのEW3280Uはれっきとした「フリッカーフリー」
なんちゃってフリッカー軽減機能とは違い、完全なフリッカーフリーとのこと。
他メーカーとの絶対的な差別化「便利過ぎるリモコン」
私がBenQ EW3280Uを購入した最大の理由・・・それが「便利過ぎるリモコン!」
普通のPCモニターは設定をする時に、モニター裏側・側面にあるボタンやレバーで設定する。
これがまぁ、めんどくさい・・・。
BenQ EW3280Uにもモニター裏側にボタン&レバーがあるんだけど、リモコンで「全て」の設定が可能なのである。
そして、このリモコンがよく出来ていて超レスポンスが良い。
前述したブルーライト軽減もポチッと変更完了。
HDR切り替えもポチッと変更完了。
スピーカーの音量変更もポチッと変更完了。
などなど。
長さ100 x 幅47 x 厚12mm、重さ38gと小ぶりなBenQ EW3280Uリモコン。
ボタンは必要かつ最小限で扱いやすい。
BenQ 3280Uの画面右下に表示されるOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)
設定項目の切り替えはとてもスピーディに表示されていく。
ちなみに入力ソースの画面切り替えは3秒程度かかる。
遅いPCモニターだと10秒以上かかるものもある中、相当早い部類に入る。
USB-CにつないだPCから、DisplayPortにつないだメインPC画面へと切り替わるのに約3秒。これは早い。
なかなか頑張ってるBenQ EW3280Uモニター内蔵スピーカー
BenQ EW3280Uは2.1chステレオスピーカー構成。
モニター前面の下部に2Wスピーカーが2つ。
モニター背面の上部に5Wサブウーファーが1つ。
BenQ EW3280Uのモニター内蔵スピーカーは頑張っていて、家電量販店で売っている数千円の外付けスピーカーと遜色ないレベル。
iPad Pro(最新の第5世代)より音質が良いです。店頭で音質を聴いてきました。
特に低音域がしっかり出ていて、通常のPCモニターに比べて迫力をズンズン感じます。
かと言って、こもっている感じもしない。全体的にクリアな音質。
自宅で約50万円のオーディオシステムを組んでいるSafe Havenですが、アンプや大きなスピーカーが要らないならコレはコレでいいなと思った。
サウンドモードは5つ
- ライブ/ポップ
- シネマ
- トーク/ボーカル
- ゲーム
- ロック/パーティー
DSP系の音をカスタムできるのは簡素なものが多いんだけど、BenQ EW3280Uはしっかり変わる。
自分が常用するならポップ/ライブが良さそう。
BenQ EW3280Uの弱点はモニタースタンド、モニターアーム推奨
BenQ EW3280Uのモニタースタンドは頑丈な金属製で約800gの重さ。
モニター取り付け部のチルト(上下に動く角度)は下側に5度、上側に10度しか動かない。
パン(左右)は一切振れず、左右に向かせたいならモニタースタンドごと動かすしかない。
さらには高さ調整もできない設計・・・。
モニタースタンド裏側のフタを外すと、HDMIやDPのケーブルを通せるケーブルホールがある。
できるだけケーブルを見せないようスマートなケーブルレイアウトができる。
純正モニタースタンドが左右に振れない、高さ調整不可、底面の面積も結構あるので、私はモニターアームに付け替えています。
BenQ EW3280UのVESAマウント取り付け部は、一般的な100x100なので選べるモニターアームは豊富。
私はデュアルディスプレイで高さを合わせつつ、モニターを壁際に寄せたいだけなので安物のモニターアームを付けています。
VESA 100x100mm、75x75mmに対応 色:黒/白/銀/赤
モニターアームをぐにぐにと自由自在に動かしたい人は定番のエルゴトロンがおすすめ。
デスク側のクランプ取り付け部に、ある程度スペースと頑丈さがないとしっかり固定されないので、事前にデスクをチェックしておきましょう。
BenQ EW3280Uはテレワーク時の作業性向上と、仕事後のプライベートを楽しめるリッチなPCモニター
BenQ EW3280Uまとめ
- 4Kならではの広大な作業領域はテレワーク作業で活きる
- USB-C端子があるノートPCなら簡単シンプル接続OK
- USB-PD対応のノートPCなら60W給電可能、バッテリーを気にせず使える
- 広い色域で見惚れてしまう「映える発色」
- 目に優しい機能「アイケア」が充実、PCヘビーユーザーにこそ使って欲しい
- 超絶 便利過ぎるリモコン付き
- モニター内蔵スピーカーは、数千円の外付けスピーカー並の音質
- 純正モニタースタンドは使いにくいのでモニターアーム推奨
treVoloスピーカー リモコン付属 USB Type-C接続(60W給電)
サイズ:幅726.9x高さ523.1x奥行き204.1mm 重量:8.1kg
私的に、2020年に買って良かった物ランキング1位がBenQ EW3280Uだったりします。
2位は高級ワーキングチェア、3位は準ハイエンド デスクトップPC。
BenQ EW3280Uが合う人
- ノートPCにサブモニターを追加して、テレワークでのPC作業効率を上げたい
- PC作業時に目が疲れやすい
- 仕事後のプライベートをYouTube・Netflix・AmazonPrimeで楽しみたい
- 4Kゲーミングを高画質で楽しみたい
のような人に向いているリッチな32インチ4Kモニターです。
散々と記事の中で、テレワークで「ノートPCと接続」と言ってますが、デスクトップPCでも普通に接続できます。
その場合は接続端子はUSB-Cではなく、HDMIかDPになるでしょう。
私もデスクトップPCで使用しています。